報道によると、8月29日、下田市白浜の海水浴場「白浜大浜海水浴場」で、十数人が波に流され、1人がおぼれて亡くなり、1人が低体温症になった。又、翌日の30日にも、同じ海水浴場で、海水浴客が沖に流され助けられるという事故が起きた。
小中学校の夏休みも最後となる8月末、平日だが、砂浜は海水浴客でにぎわっていたという。
救助された人の話だと、足のつく浜辺で遊んでいたが突然、強い引き波が来てあっという間に、足のつかない沖に流されたという。
下田消防本部などによると、当時海水浴場には、「離岸流」という沖合に強く流れて行く流れが発生していた。静岡気象台では、当時沖合に波浪注意報を出しており、台風12号の影響で高波とうねりがあった可能性が高いという。
下田海上保安部によると、離岸流は岸に対して垂直の流れだが幅はあまり広くないので、離岸流に乗ったら、岸に平行に泳ぐようにすすめている。離岸流のとなりには、波のある浅いところがあるので、焦らず流れから抜け出すことが大事だという。
また、海水浴場は、8月28日の日曜日で今季営業が終わっており、29日は監視態勢が敷かれていなかった。ライフセーバーは片付けのため海水浴場を訪れていて、おぼれた海水浴客を消防などと救助に当たった。
同じような海の事故を防ぐには、海水浴客に注意を促すだけでなく、せめて夏休みが終わるまで海水浴場を監視する態勢が必要ではないだろうか。また、海水浴場を管理する自治体や団体は、離岸流や気象などの情報を、的確に海水浴客に伝わるよう努めてほしい。
《参考》
下田海上保安部 「海難防止情報 離岸流について(離岸流の見極め方と逃れる方法など)」
http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/shimoda/03_kainan.html
《参考記事》
「下田 海水浴客流され1人死亡」朝日新聞/静岡2011年08月30日
(阪本昇司、植松佳香)http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001108300003
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