この踏切では、昨年1月にも乗用車が、踏切から誤って線路内に入って大阪方面へ150mほど走り、特急電車と衝突、運転していた男性が亡くなった。地元の人たちは、危険な踏切なので、松原通踏切を「魔の踏切」と呼んでいるそうだ。
今年6月に、京都府警右京署と鉄道会社と京都市が、事故が続いている松原通踏切の安全対策について検討する二回目の会合を持った。
その結果、非常ボタンの設置や踏切内に見えやすい線を引くなど、暫定的な対策をとることを決めた。
阪急京都線にある松原通踏切。幅は3m程度で、線路と道路は
斜めに交差している。こちら側の道路は、三差路になっている。
2014年9月28日撮影
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松原通踏切は、京都市右京区にあり、阪急京都線の西院駅と西京極駅の間にある。幅は3mくらいだろうか。阪急京都線は複線で、踏切の長さも20mあまりある。警報機と遮断機が設置され、障害物検視装置が設置されている。4月の事故当時は、非常ボタンは設置されていなかった。9月28日、踏切に行ったら、非常ボタンらしいものが黒いビニールをかぶせられていた。新しく設置されたらしいが、まだ、作動していないのだろう。
線路と道路は斜めに交差しており、道路の端はぎざぎざになっていて路側帯はなく、歩行者は歩きにくい。
踏切の北西側は五差路、南東側は三差路になっていて、車両の通行や人の往来が多い。近くに大型ショッピングセンターがあるせいか、大通りから車両が頻繁に入って来るようだ。
狭い踏切道で車は対面通行できないから、車は一台ずつ交代で踏切を渡っていた。
踏切にライトはあるものの、線路脇に明るい街灯がないのか、夜になると踏切道がわかりにくくなるそうだ。二つの事故は、夜、雨天時に起きており、踏切横のフェンスや踏切入口にある木々が、踏切内を見えにくくしていたのではないかと思う。
複雑に道路が集まる踏切で、交通量も多いのだから、道路の幅を広げ歩道を確保し、線路と直角に交差させるなど、踏切道そのもの改善が必要ではないだろうか。
また、西院方面の線路は、松原通踏切を過ぎると、下り坂で地下のトンネルに入っていくため、この方向を見ると暗く感じる。夜間はなおさら、周辺の街灯が暗いと、線路が見えにくいかもしれない。
松原通踏切で、同じような事故が起きないよう、関係する事業者や自治体には、急いで安全対策を講じてほしいと思う。
最後になりましたが、松原通踏切で亡くなられた方のご冥福を祈ります。
線路と道路が斜めに交差している。そのうえ、歩道は確保されていない。
踏切の幅は、車1台が通行するのがやっとだ。
2014年9月28日撮影
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阪急西院駅は地下にあるため、京都線の線路が地下のトンネルに入っていく。
電車の来る方向は暗くわかりにくい。 2014年9月28日撮影
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「線路に車、電車が衝突 阪急京都線」京都新聞2014年4月4日http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140404-00000000-kyt-l26
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