報道によると、2007年9月6日、JR京都線の富田村踏切で、電動車いすに乗った男性(72)が快速電車にはねられ亡くなりました。
この踏切は、複々線で、1時間に40分以上開かない「開かずの踏切」だそうです。この1年間に4人が亡くなる人身事故が起きているといいます。非常停止ボタンはあったものの障害物検知装置は設置されていなかったため、男性を感知できず、運転手は列車のブレーキが間にあわなかったと言っているそうです。
しかし、1年間に4人もの方が亡くなっているのに、なぜもっと早く対策をとらなかったのかと怒りすら感じます。
鉄道を高架にするのには費用と時間がかかっても、少ない費用で当面できる対策があり、現に足立区の竹ノ塚踏切では、事故後1年で踏切をまたぐ歩道橋(エレベーター付き)をつくったりしているわけです。
ですから、JR西日本や行政がその気になればすぐできることがあるはずです。
また、報道によると、男性がまだ電動車椅子の操作に不慣れだったことが、事故原因のような警察発表ですが、根本的な原因は、開いてもすぐ閉ってしまう踏切にあると思います。
子どもやお年寄りや体に障害を持った方でも、安心して渡れる踏切にすることが求められているのです。JR西日本や行政の責任は問わないで、踏切を通る人にだけ責任をおしつけるような問題の解決では、踏切事故はなくならないと思います。根本的な踏切対策がとられることを望みます。
最後になりましたが、踏切で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。