①乗客・乗務員に死亡者がある場合
今回は、これに加えて、第3種(警報機有り、遮断機無し)・第4種踏切(警報機・遮断機とも無し)の死亡事故についても、事故調査の対象にする。
現在、全国にある踏切道33、710箇所のうち、第3種・第4種踏切は、3、850カ所(全体の11%)ある。
第3・第4種踏切では、事故が平成24年度は44件(踏切障害事故295件のうちの約15%、国土交通省の統計)起き、死亡事故は13件起きている。
遮断機のない踏切では、事故の起きる割合が、遮断機のある踏切よりも高いことが、国交省の統計でわかっており、運輸安全委員会の後藤昇弘委員長は、記者会見で「リスクの高い踏切での死亡事故を調査することで、再発防止や被害の軽減に寄与したい」と話していたという。
国土交通省鉄道局が毎年まとめている「鉄軌道輸送の安全にかかわる情報(平成23年度)」(以下、「情報」と略)(p.14~15)によると、平成19~23年度の5箇年における踏切道100箇所1年あたりの踏切障害事故発生率は、第3種踏切(警報機あり遮断機なし)では1.43件、第4種踏切(警報機なし遮断機なし)では1.57件である。
この「情報」の中で、国交省鉄道局も認めるように、一般的には道路の交通量や列車の
踏切の方が交通量なども少ないことを考えると、遮断機のない踏切は事故発生率が非常に高いといえる。
運輸安全委員会が、踏切事故の調査対象を広げ、安全対策を提言していくことで、踏切事故を無くすことに大きく貢献されることを期待したい。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2605F_X20C14A3CR0000/
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