2011年2月7日月曜日

JR東飯山線踏切事故~雪の壁で列車見えず

2月1日、JR東飯山線大根原踏切で、故障した踏切遮断機のバーを上げ下げするJR社員の誘導ミスで、踏切内に入ったライトバンと列車が衝突し、車に乗っていた男性が亡くなるという痛ましい事故がおきた。
鉄道係員の誤りがあったとして、運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を現地に派遣、北陸信越運輸局はJR東日本に文書で警告した。

報道によると、列車の運転士が踏切に入る車に気付いたのは、約20m手前で、当時列車は時速60㎞を出しており、衝突まで約1秒しかなかったことがわかったという。

なぜ、踏切にいたJRの社員は、迫る列車に気付かず、踏切の遮断機のバーを上げてしまったのか。
現場を取材した記者によれば、線路の両脇には、雪が積もり、雪の壁は高さ2.1m、踏切遮断機のバーから踏切内へ2.5mのところまで壁ができているという。踏切から西に95mのところにはトンネルがあり、当時列車はトンネルを通過して雪の壁の間を走り、踏切にきた。
記者が踏切内の中心にたつと、列車が出てきたトンネルが見えるが、JRの社員が立っていたとされる遮断機のバーのところでは、列車が直前まで見えないことがわかった。

列車の接近を社員の目視だけで確認するのではなく、他に確認の方法はなかったのだろうか。踏切の遮断機が故障した際に、見通しの悪い踏切では、もっと人員を配置して、列車の接近を確認すべきではなかったのか。

JR東日本や運輸安全委員会には、今回の事故の原因を十分調査して、同じような事故が起きないように、踏切の安全対策を検討してほしい。

最後になりましたが、事故で亡くなられた方のご冥福を祈ります。

《参考記事》
「踏切内でないと列車確認できず/飯山線事故」 2011年02月04日 朝日新聞
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001102040004

「ダイヤ確認不十分/飯山線衝突」 2011年02月03日 朝日新聞
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001102030004

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