2011年3月21日月曜日

踏切事故から6年、竹ノ塚駅付近高架化へ(1)

 東武伊勢崎線竹ノ塚駅は、東京都区部で最北にある。駅周辺は昭和30年代までは田園風景が広がり、春には田にれんげがさき、夏の夜には蛍が飛んでいた。

 駅東側では、昭和36年から昭和42年にかけて土地区画整理事業が実施され、道路・公園など都市整備基盤が整備された。

 現在、駅東側には、商業施設や業務系施設が立ち並ぶ。
 一方、駅西側は、東口と比べ駅前広場や道路などの整備が遅れているといわれる。狭い広場にバスやタクシーが乗り入れ、歩道も狭く危険だ。

 戦後の高度経済成長にあわせ、足立区でも公営の集合住宅が建設されるなど、急速に都市化がすすんだ。その結果、人口が急増し、現在人口は約64万人にのぼる。
 
 その足立区には、南部に東京メトロ千代田線、日比谷線、JR常磐線、京成本線が通っている。また、区中央部を東武伊勢崎線が縦断し、区東部には、つくばエクスプレス、西部には、新交通システム日暮里・舎人線が走っている。
 
 東武伊勢崎線は、竹ノ塚駅の一つ手前の西新井駅手前まで高架になっている。竹ノ塚駅をすぎると、都県境に近い都市計画道路補助262号線の手前から、北へは再び高架になっている。
 
 このように西新井駅から竹ノ塚駅周辺が、鉄道高架化から取り残されていたのはなぜなのだろうか。

 ―(2)へつづく―

《参考》
「東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の踏切事故とその対応」(足立区都市整備部参事 岡野賢二)「都市と交通」NO.64所収

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