2011年3月19日土曜日

竹ノ塚踏切事故から6年、献花と黙とう

 3月15日、東武伊勢崎線竹ノ塚駅近くの第37号踏切で、4人が死傷した踏切事故から6年がたった。事故現場の踏切そばでは、献花式が行われ、遺族や地元町内会、地元選出議員ら約100人が犠牲者の冥福を祈った。

 2005年3月15日午後4時50分頃、事故はおきた。準急電車が接近していたにもかかわらず、手動式遮断機の早上げ防止装置が解除され、踏切保安係が準急列車が接近するのを忘れて、遮断機を上げたため、踏切内に通行人が多数入った。準急列車が踏切の50m手前で通行人に気付いて非常停止をかけたが、通行人を撥ねて踏切から約220mすぎて停止した。通行人4名が死傷した。

 献花式では、事故が起きた時刻に合わせて1分間黙とうをした。その後、足立区長や遺族が花束を献花し、地元議員や地元町内会の方々が白いカーネーションを献花台に供えた。

 この踏切は「開かずの踏切」で、ピーク時遮断時間57分を、24時間遮断時間が15時間をこえる。事故後から、足立区が主体となって駅周辺の立体化事業を進め、14日には都の都市計画審議会が計画を了承した。3月末には、正式に告示され、来年度中には事業着手の見込みになった。工事の着手から完成までは約10年かかるという。

 今年は、1985年日航123便墜落事故で9歳の息子さんを亡くした美谷島邦子さん(64)、2006年6月エレベーター事故で息子さんを亡くした市川正子さん(59)もはじめて献花した。

 美谷島さんは、「思い出すこともつらいはずなのに関係者がこうして事故を伝えていることは素晴らしいことだと思う」と話したという。

《参考記事》
「『竹ノ塚踏切』事故から6年、献花式」 (2011年3月16日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20110316-OYT8T00063.htm

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