2010年4月4日日曜日

ライター火災、消費者庁などが全国調査実施

 4月2日、北海道厚沢町で、車の中で幼い兄弟が亡くなった火災で、両親が「車内に使い捨てライターがあったと思う」と話していることがわかった。
 両親は長女がライターで遊んでいたことがあり、注意したことがあるという。

 また、報道によると、4日午後には、宮城県柴田町のスーパーの駐車場に止めていた男性会社員(37)の乗用車から出火、車を全焼し、中にいた長女(3)と次女(1)が煙を吸って病院に運ばれた。すぐに二人は回復したが、男性の妻(29)は、二人を車から救出する際に右手首にやけどを負った。
 男性が「車内にライターを忘れていた」と話していることなどから、同署は火遊びが原因の可能性もあるとみて調べている。

 消費者庁と消防庁は、先月、ライターによる火遊びが原因の火災について実態調査を行い、ライターによる火遊びの火災の約4割が12歳以下の子供によるものであることがわかった。また、5歳以下の場合、死傷者の発生率が高いこともわかった。

 経済産業省の消費経済審議会の作業部会では、ライター規制を検討しているという。
 消費者庁は、この作業部会に、調査結果を報告し、子供が手にしてもライターが着火しないような安全装置の義務付けを要望していた。
 このような取りくみが始まった矢先、また、幼い命が亡くなり、胸がしめつけられる。
使い捨てライターは、子供でも簡単に火をつけられる。消費者庁は、幼い子供がいる家庭では、子供の手の届くところに、マッチやライターを置かないように注意し、火の怖さも教えるよう、消費者に周知するよう全国の消費者センターなどに呼び掛けた。
 
 製造業者の方でも、子供が火遊びに使えないよう、ライターの安全装置を考えてほしいと思う。
《参考》
消費者庁「子供のライターの使用に関する注意喚起について」
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/100323kouhyou_1.pdf

《参考記事》
ライター火災12歳以下が約4割 消費者庁など全国調査
2010/03/19 12:01 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031901000315.html

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