2010年1月25日月曜日

名古屋鉄道の踏切で、老夫妻が死亡

 名古屋の警報機・遮断機のある第1種踏切で、お年寄りの夫妻が列車にはねられて亡くなった。

 先週、事故があってから事故のことを書こうかと思ったが、なかなか書けなかった。
ご夫妻が、二人でどんな暮らしをしていたのか想像したり、踏切周辺の地図などを見ながら、なぜ事故が起きたのかと想像していると、いろいろな問題があるのではないかと思われ、安易に感想を書くことがためらわれた。
 しかし、やはり、この事故は記憶にとどめておかなくてはならない。

 ご夫妻は、この日、二人で病院から帰る途中で踏切を渡ったところ、妻の森田喜三子さんが踏切内で転倒、夫の秀雄さんが助け起こそうとしていたところを列車が来て、撥ねられてしまったいう。運転手は、踏切内の二人に気付いて非常停止したが、間に合わなかった。

 ここでは、報道などによると以前にも事故があったらしいが、どんな事故なのか詳しくはわからない。しかし、この踏切の路面が悪くて歩きにくくなかったか、気になる。お年寄りにとってはささいな傾斜やデコボコも、つまづいて転倒する原因になる。
 横断歩道なども、お年寄りが渡りきれるように青信号の時間を延ばす取り組みが出てきているが、踏切も警報機が鳴ってから、遮断機が下りるまでの時間を延ばし、お年寄りや子どもがゆとりを持って渡れるようにする必要があるのではないかと思う。

 お年寄りや子どもにやさしく安全なしくみは、健康な成人にとってもやさしく安全なものであるはず。大きな駅や公共の施設だけでなく、すべての生活空間でバリアーフリーの取り組みが必要ではないかと思う。

 最後になりましたが、心より、ご夫妻のご冥福をお祈りいたします。

《記事から》
名古屋鉄道の踏切で夫婦死亡 転倒した相手助けようと
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012101000394.html

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