2015年2月27日金曜日

安全・安心なまちをめざして~竹ノ塚駅踏切事故から10年~

  今年で竹ノ塚踏切事故から10年がたつ。竹ノ塚駅付近の鉄道高架化への歩みを
振り返るとともに、作家の柳田邦男氏を迎えて、安全・安心な社会をつくるには、何が
必要かを考える。

内容:「安全・安心なまちをめざして~竹ノ塚駅踏切事故から10年~」
   ・報告:近藤弥生足立区長「竹ノ塚駅付近鉄道高架化工事の進捗状況」
   ・講演:柳田邦男氏
      「一つのいのち、みんなのいのち~安全・安心な社会をつくるために」
      (講師プロフィール)
      1936年生まれ。ノンフィクション作家。現代における命の危機をテーマに、
      様々な事故、災害、公害の取材・執筆活動を半世紀にわたり続けている。
      福島原発事故の政府事故調委員、運輸安全委員会のJR福知山線事故検証会議
      委員を務めた。
   ・あいさつ:加山圭子(踏切事故遺族の会紡ぎの会代表)
日時:2015315日(日曜日)午後2時~4時、午後130分開場
場所:竹の塚地域学習センター(竹の塚センター)ホール
    http://www.city.adachi.tokyo.jp/bunka/shisetsu/shogaigakushu/009.html
    東武伊勢崎線(スカイツリーライン)竹ノ塚駅東口より徒歩5
参加費無料、事前予約不要
問い合わせ先:
   ○踏切事故遺族の会・紡ぎの会  kei.kym@gmail.com
   ○竹ノ塚駅付近高架化促進連絡協議会事務局
     足立区竹の塚整備推進課立体化推進担当 ☎(03)3880-5484

講演会終了後、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)37号踏切(竹ノ塚踏切)において、足立区長・遺族・参加者で、献花・黙とうを行う予定。





 

 

2015年2月18日水曜日

大型トラックと普通列車が衝突~倉敷市JR山陽線八人山踏切

 
 報道によると、2月13日午前8時20分頃、岡山県倉敷市船穂町船穂にある八人山踏切で、大型トラックと福山行きの普通列車が衝突した。
 トラックは踏切で立ち往生したため、運転手がトラックから降りて、非常ボタンを押したが、列車は非常停止したものの、間に合わず、トラックと衝突したという。踏切は、JR山陽線西阿知駅と新倉敷駅との間にあり、遮断機と警報機が設置されている第1種踏切だった。列車内には通勤や通学の乗客ら300人が乗っていた。乗客ら18人が負傷し、そのうちの20代の男性が意識不明の重体だという。

 トラックの運転手は、大型トラックはエンジントラブルが続き、昨年12月に修理したばかりだったが、事故当時もエンジンが動いてもギアが入らず、踏切内で動けなくったと話しているという。

 2月17日、岡山県警は、トラックを所有する運送会社と、販売・修理を担当した自動車販売会社の水島支店を、過失往来危険の疑いで捜索した。
 運送会社によると、立ち往生した三菱ふそうトラック・バスの「ふそうスーパーグレート」は約3年前に購入、これまでも動かなくなるトラブルがあったため、昨年2,3,4月に修理した。また、7月には、リコールの対象になったため、12月にも修理したという。県警は、過去の整備記録なども調べ、事故との関係を調べる方針。

 この捜索を受けて、三菱ふそうトラック・バスは、捜査や関係機関の車両調査の要請に対して、全面的に協力して、原因究明を行うとするコメントを発表した。

 この事故は、直後の報道でも、トラックの運転手が、エンジンの不調を訴えていたことが報じられている。運輸安全委員会では、なぜ踏切内でトラックが立ち往生することになったのか、十分調査してほしい。

 最後になりましたが、負傷された方々が一刻も早く回復されることを祈ります。

≪参考記事≫
「JR山陽線 乗客10人が病院に搬送」毎日新聞 2015年2月13日
http://mainichi.jp/select/news/20150213k0000e040207000c.html
「運送会社とトラック販売会社を捜索 踏切事故で岡山県警」朝日新聞2015年2月17日
http://digital.asahi.com/articles/ASH2K2JH1H2KPPZB002.html

2015年2月5日木曜日

幼児二人が死亡~青森県浅虫青い森鉄道の踏切事故

 2015年1月25日午後1時半ころ、青森市東部の浅虫温泉駅近くにある浅虫中学校踏切で、軽乗用車と快速電車が衝突するという事故が起き、軽乗用車に乗っていた子ども二人が亡くなった。踏切は、第3セクター「青い森鉄道」の踏切で、警報機・遮断機が設置されているという。
 

 報道によると、青森署は、事故の原因は、踏切の設備や構造の問題との関連は低いと見ているが、地元では踏切の危険性を指摘する声もある。
 事故当時、遮断機が下りた状態で、快速電車の運転士は踏切の100mほど手前で軽乗用車に気が付き、非常ブレーキをかけ警笛を鳴らしたが間に合わなかったという。

 地元町内会の会長さんは、踏切は危険だと指摘する。踏切の幅は3.3mほどで車が1台通れるほどだが、踏切の西側には線路に沿って南北に走る生活道路があり、踏切でT字に交差する。そのため、踏切内で一時停止をせざるを得ず、危険だという。また、生活道路と踏切との境界の高低差を埋めるためコンクリートで埋めた急こう配も問題だという。アクセルを踏み込んで登る必要があり、その勢いで、踏切進入時に対向車とぶつかることもあるらしい。

 近くには県営浅虫水族館があり、来館者が踏切を利用するため、踏切の通行量は多いという。
水族館の利用者や近くの住民のみなさんが踏切を利用する際に、警報機が鳴っていたら踏切内に入らないなど、利用者へ注意を促すことも大事だと思う。

 しかし、行政や鉄道事業者がすることはそれだけではないはずだ。地元の人が指摘するように、踏切の構造や設備に問題はなかったか、十分調査し、対策を検討する必要がある。同じような事故が起きないよう十分な対策を講じてほしい。

最後になりましたが、亡くなられた二人のお子さんのご冥福をお祈りいたします。

≪参考記事≫
列車と軽乗用車が衝突 子ども2人死亡」2015年1月25日NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150125/t10014950971000.html

「『危険な踏切』住民指摘 幼児死亡事故も」河北新報2015年2月4日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201502/20150204_23002.html



2015年1月21日水曜日

大阪府内の危険な踏切、重点対策へ~電動車いすの事故

報道によると、大阪府警は、電動車いすで踏切を渡りきれず、お年寄りが電車と接触して亡くなるなど、電動車いすの事故が後を絶たないことから、府内の踏切を調べ、特に危険な踏切をリストアップした。

 
大阪府内の踏切は、JRと私鉄合わせて812か所あり、府警はすべての踏切に署員を出向かせて、段差がないかどうか、一定の幅員が確保できているかなど、目視で点検したという。
特に11か所につては、近畿運輸局や業界団体である「電動車いす安全普及協会」(浜松市)と協力して、  実際に電動車いすを走行させて確認した結果、
(1)急転回するとレールの溝にはまり、脱出できなくなる
(2)踏切の端から逸脱し、車いすが転倒する恐れがある――
のいずれかに当たると判明したという。そのため、昨年10月、鉄道会社に改善策を検討するよう、要請した。

また、消費者庁の消費者安全委員会は、昨年11月、相次ぐ電動車いすの事故調査をすることを決めた。消費者庁によると、全国では2007年5月から昨年9月までに、電動車いすが踏切内で電車と接触する事故で、7人が死亡、3人が重傷を負った。
大阪では、2012年11月に阪急神戸線の踏切で電動車いすに乗っていた高齢の女性が亡くなっている。また、2013年4月、高石市の南海本線の踏切でやはり電動車いすに乗って踏切を渡っていた男性が亡くなっている。
大阪府警幹部は「利用者数の割に事故が多く対策が必要だ」と考え、鉄道会社や電動車いすのメーカーに対策を要請したという。
こういった要請を受けて、鉄道事業者の方でも踏切の補修をするなど、対策に取り組んでいるという。
また、電動車いすの販売会社では、販売時に顧客を訪問して、冊子やDVDを配布して安全な乗り方や、踏切を渡る際には介助者をつけるようお願いしているという。

しかし、カーブでは、電車が脱線せずに曲がるために線路の外側を高くする必要があり、とくに昨今では電車が高速化しているため、この高低差が大きい。踏切がこのカーブ上にあると、外側の線路が高いため、踏切の路面に凹凸ができる。そのため、電動車いすで渡ろうとすると、この凹凸のために、動けなくなく可能性がある。
カーブでの高低差を解消するのは難しいというが、スピードを落とせば、高低差は少なくてすむのではないだろうか?高速で踏切や駅を通過する電車が増えたことが、事故を増やしているのではないかと思う。


高石市の南海本線羽衣7号踏切
カーブの途中にある。2014年7月20日撮影
急速に高齢化が進むといわれる中、自立した生活をする上で欠かせないと、電動車いすを利用する人も増えるだろう。生活する上で、踏切を通行しなくてはならない人も多い。介助者をつけて渡ってほしいといわれても、現実には、なかなか付き添ってくれる人がいないかもしれない。
安全に渡れる踏切にしてほしいと思う。万が一、踏切内に閉じ込められても、閉じ込められた人を検知して、電車が踏切の手前で止まれるようにしてほしい。

≪参考≫拙ブログでは、阪急神戸線の事故、南海本線の事故について、以下で取り上げた。
「電動車いすの女性が亡くなった事故~阪急神戸線旧庄本踏切」2014年5月6日
http://tomosibi.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html
「電動車いすのお年寄りが亡くなった事故~大阪府高石市南海本線羽衣7号踏切」2014年7月22日
http://tomosibi.blogspot.jp/2014/07/7.html
≪参考記事≫
「電動車いす、踏切危険 大阪府内に11カ所、重点対策へ 」2015/1/20 1:59 日本経済新聞
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC24H4T_W5A110C1960M00/

2015年1月5日月曜日

踏切事故をなくすために~命を検知する装置

 報道によると、東京都足立区の企業が、踏切内で倒れたり動けなくなった人を検知し、即座に列車の運転士などに伝える異常検知装置の開発に取り組んでいるという。

 悲惨な踏切事故が相次ぐことに心を痛め、「踏切事故は未然に防げるはず」との思いから、検知器の開発に、二つの異なる分野の企業が取り組んでいるという。
 一つは、2005年に4人が死傷する竹ノ塚踏切事故のあった足立区の企業で、機器の制御が専門の「システムアドバンスト」。鉄道や踏切の業務実績はないという。もう一社は、同社が、画像認識の技術を活用できないかと約30の企業や専門家に声をかけて、応えてくれた福岡県飯塚市の企業「ラムロック」。両社の共同開発は、昨年夏から始まった。
 何かではなく、人間が動かない、動きがおかしいのを検知でき、高齢者がトイレ内で気絶したり転倒する、徘徊するといった特異な動きも見分けることができるという。介護施設などで導入されているそうだ。
 また、雪や雨などの天候や夜間など、周りの状況にも左右されず、人か小動物かの区別もできるという。

 現在、国土交通省の定める技術基準によると、踏切に設置されている障害物検知装置は、踏切を通行する車両を検知するために設置されている。2013年10月の横浜市中山川和踏切事故の際に、事故のあった踏切に設置されている検知器は、人を検知する設定になっていないという報道があった。
 もし、踏切内に倒れていたお年寄りとお年寄りを助けた女性を検知装置が検知し、電車を止めていたら、お年寄りだけでなく、お年寄りを助けた女性も助かっていたかもしれないと、あの当時、誰もが思ったと思う。
 事故直後、私は川和踏切の障害物検知装置を見て、それが最先端の技術を使った踏切設備だと思っていた私は、なぜ女性を救えなかったのかと、悲痛な思いがした。
 その後、報道で、最先端の障害物検知装置は、踏切を通行する人を検知する設定をしていないことがわかった。人を検知する設定にすると、人だけでなく、小動物なども検知してしまい、その都度安全確認のために列車を止めなくてはならないから、人を検知する設定をしていないというのだった。
 
 JR東日本は、2005年からIHI(東京都江東区)と高精度の障害物検知器を共同開発した。JR東日本広報部によると、「人を対象とした検知機能の実現の可否は、技術的な検討を進めている。小動物や天候の影響を受けないようにすることが課題」だという。

 国土交通省によると、全国には踏切が33,655か所(平成25年度末)ある。その踏切を通行するのは、車両だけではない。踏切は生活に必要な道路として、通学や通勤、通院に必要な道路として、多くの人が行きかう。 
 だから、列車の運行だけではなく、踏切を通行する人の命も守る対策を十分考えてほしいと思う。

 そんな思いに応えてくれる企業や人が増えつつあることに、温かさと明るさを感じる。
 私も、踏切事故が少しでも減ることを願って、小さな歩みをすすめていこうと思う。

≪参考記事≫
「『踏切転倒見逃さぬ』 足立の企業 検知システム開発へ」東京新聞2015年1月4日朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015010402000097.html
(1月23日記事を追加)
「踏切事故、人検知センサーで防げ 監視カメラの技術応用」朝日新聞デジタル2015年1月22日
http://digital.asahi.com/articles/ASH1P3D75H1PUTIL005.html
≪以下は、東京新聞記事から≫
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