2009年10月24日土曜日

特定保健用食品(トクホ)の見直しへ

 「特定保健用食品」は、健康増進法に基づく制度で、消費者庁の発足で、所管が厚労省から消費者庁へうつった。
 
 10月8日、花王の食用油「エコナ」に発がん性物質に変わる可能性の物質が多く含まれていることがわかり、花王が「トクホ」の表示をとりやめる届を出し、「トクホ」制度が始まってはじめて、「トクホ」の取り消しが出た。
 
 福島消費者担当相は、これを機会に、トクホ制度を見直すことを決めた。
トクホを申請する食品の効能や安全性に関するデータは、企業が準備したもので、厚労省はデータを検証して「トクホ」表示を許可していないという。データを検証していないのに許可を出して、お墨付きを与えてよいのだろうか。
 厚労省の「トクホ」というお墨付きがあるだけで、効能は「トクホ」でないものと特段変わらないのに、価格が高くなっているものもあるのではないだろうか。

 「トクホ」制度を見直しして、健康ブームに乗って、効能や安全性が不確かな食品が高く売られることがないように、ぜひ、消費者庁で検討してもらいたい。

《参考記事》
トクホ、廃止も含め見直しへ 福島・消費者担当相 2009年10月23日15時3分
http://www.asahi.com/politics/update/1023/TKY200910230260.html

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