報道によると、2009年2月25日広島地裁でJR西日本に賠償命令が出たことに対し、JR西日本が控訴していた踏切訴訟で、広島高裁は、和解勧告を出したことがわかった。
広島地裁は、2006年12月12日午後6時半ごろ、男子高校生(3年生)が東広島市の堀川踏切(警報機遮断機なし、照明なし)を自転車で渡っていたところ、3台の列車に轢かれて死亡した踏切事故について、危険な踏切の安全対策をとらなかった鉄道事業者の責任を認め、損害賠償を命じた。
広島地裁は、事故のあった踏切は「夜間は踏切を渡る際、列車と県道を走る車のライトが区別付きにくく、また線路がロングレールのため、列車の振動と車の騒音とを区別しにくい」「警報機・遮断機がないことで通行者への危険が少なくない状態だった」として、亡くなった高校生の両親の主張をほぼ認め、踏切が危険だったことを認めた。
この地裁判決を不服として、JR西日本が控訴していた。高裁の和解勧告を双方とも、受け入れ、次回から協議に入るという。
なお、事故の詳細については、「踏切事故の現場を訪ねて」
http://tomosibi.blogspot.com/2009/08/2009424.html
《参考記事》
JR踏切訴訟で和解を勧告 広島高裁 '09/10/14
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200910140330.html
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