今年10月の高校生と母親の乗った乗用車が列車と衝突した事故の後、JR山田線盆景踏切(第4種)は、付近の住民から、警報機・遮断機を設置するよう要望書が出されていた。宮古市とJR東盛岡支社は、来年度、同踏切と近くの竹洞踏切に警報機・遮断機を設置することで合意した。
盆景踏切は、見通しが悪く列車が接近するのがわかりにくいといわれていた。以前にも事故があったという。また、地図を見ると付近には、学校や住宅が広がっている。踏切を通る車両や列車本数が増えるなど、環境の変化に応じた安全対策が求められていたのに、市やJRは対策を後回しにしていたと思える。
市長は、二度と事故が起きないように、踏切の通行者にはマナーを守ってほしいと言う。しかし、常に踏切をとりまく状況を把握して十分な安全対策をとり市民や利用者の安全を守るべきなのは、行政や鉄道事業者のはずである。長年にわたって出されていたという住民の要望を取り上げなかった市長や事業者こそ、「マナー違反」ではないのだろうか?
《記事から》
宮古踏切 遮断機、警報機設置へ、市、来年度予算案で
(2009年12月22日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20091222-OYT8T00091.htm
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