11月7日、高崎のJR上越線の井野‐新前橋間の五里踏切で、警報機が鳴り遮断機の下りた踏切内で、動けなくなっていた車いすの男性が、踏切近くを通りかかった新聞販売店の店長に助けられていたことがわかった。13日、JR高崎支社は、未然に事故を防止してくれた店長の三浦英則さん(44)に感謝状を贈った。
救出された男性は、下半身が不自由で車いすで生活しており、当日も所用で踏切を通ったところ、車いすの車輪がレールと路面の間に入り動けなくなったらしい。新聞の集金のため踏切を通りかかった店長の三浦さんが、男性に気付き、遮断機をくぐって踏切内に入り助けだした。ふたたび踏切にもどり、車いすを溝から外そうとしたがゆらしてもはずれず、そうこうしているうちに反対側の上り線に列車が来たという。
三浦さんは、とっさのことで、急いで助けなくてはという気持ちでいっぱいで、非常ボタンを押すのを忘れたと言っているそうだ。
この踏切は、緩いカーブのところで、カーブ外側を高くしてあるため、線路に高低差があり、でこぼこしているという。また、レールと踏切路面とのあいだに、隙間があるため、車いすなどの車輪がはまりやすいという。
この踏切には、レーザー光線で踏切内で立ち往生した自動車などを検知し踏切に近づく列車を緊急停車させる障害物検知装置が設置されていた。しかし、男性も店長も6本のレーザー光線では検知されなかった。
障害物検知装置は自動車など大きなものは確実にとらえることができるが、人や車いすの大きさでは検知できないことがあるという。
すべての人が踏切道を安全に渡れるように、路面などの整備も必要ではないかと思う。
《参考記事》
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091111ddlk10040108000c.html
毎日新聞 2009年11月11日 地方版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091114ddlk10040044000c.html
毎日新聞 2009年11月14日 地方版
《JR上越線井野‐新橋間五里踏切の動画》
http://www.youtube.com/watch?v=L9MWBpqtXCc
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