12月1日、JR福知山線脱線事故の事故調査報告書が公表される前に、報告書の内容が元委員からJR西日本に漏えいしていた問題で、運輸安全委員会は元委員らへの調査結果を発表した。
運輸安全委員会は、JR西日本の幹部らと接触していた元委員らの行動が、最終報告書の内容に影響を与えたかどうか、委員からの聞きとりや当時の会議録などを精査して調査してきたが、いずれのケースも最終報告書への影響はなかったとしている。
一方、山口元委員が報告書のコピーを渡したり、JR西に有利な発言をした行為は「国民の信頼を失墜させるものであり、言語道断」としたほか、他の委員についても「不適切で、誤解を招く恐れのある行為だった」としている。
この調査結果は、7日から報道関係に公開で開かれる有識者や遺族・被害者らで構成された事故調査報告書の検証チームで、再度検討されることになる。
多くの方々の検討を通じて、公正で中立な事故調査報告書が出されることを望みたい。
なお、運輸安全委員会のHPでは調査結果の報告書が公表されている。
『福知山線脱線事故調査報告書に係る情報漏えい等に関する調査結果について』
http://www.mlit.go.jp/jtsb/fukuchiyama/iincyou/fu03-hou20091201.pdf
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