2009年11月14日土曜日

国交省、八ツ場ダム上流のヒ素調査結果公表せず

 国土交通省は、93年以降、利根川水系の吾妻川などで、毎年環境基準をこえるヒ素を検出しながら、調査結果を公表してこなかったことがわかった。かねてから、温泉水などにヒ素が含まれることは知られていたが、ダムでは、ヒ素が沈殿するため、その処理については検討が必要になる。

 今年8月の政権交代直前まで、国交省は、非公表の第三者機関「八ツ場ダム環境検討委員会」を設置、ダム建設が水質や自然環境に与える影響を検討していた。ここがまとめた報告書には、水質データが記されているという。

 国交省は、下流で取水するには問題ないとしているが、上流でヒ素濃度が環境基準を上回っていることが公表されると、ダム建設に影響が出ると考え、公表を控えてきたようだ。
 まだ、国交省は、報告書を公表するかどうか決めていないというが、調査したことは、自分たちに都合のよいことも悪いことも公表すべきで、その上で、ダム建設を進めるのかどうか検討すべきではないかと思う。
 
《参考記事》
八ツ場上流、ヒ素検出を公表せず 国交省   2009年11月13日3時31分
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200911120444.html

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