16日、東急多摩川駅のホームで、車いすに乗った女性が、ホームから転落して、亡くなっていることがわかった。ホームは、線路に向かって下り勾配になっていたが、柵などはなかった。
この駅では、07年9月にも、車いすの女性が転落して、足を骨折する事故が起きていたが、柵を設置するなどの対策がとられていなかった。
なぜ、この事故の後、すぐに柵を設置しなかったのか、東急電鉄の安全対策に疑問を感じる。
《参考記事》
車いす81歳女性、転落し死亡 東急多摩川駅のホーム
東京都大田区の東急電鉄多摩川駅のホームで、車いすに乗った川崎市の女性(81)が車いすごと線路上に転落し、死亡していたことが16日、警視庁田園調布署への取材で分かった。
付き添っていた長女(61)が目を離したすきに転落したといい、同署は長女から話を聴き、駅の防犯ビデオなどから詳しい状況を調べている。
東急電鉄によると、ホームは線路に向かって2・5%の下りこう配となっていた。同社は「死亡したことを重く受け止め、安全性をより高めるため」として早急にホームに仮柵を設けることを決めた。
同署によると、女性は13日午後4時半ごろ、長女とともに駅構内のエレベーターを利用。2階のホームで降りた後、長女がエレベーターの扉を早く閉めようと離れた間に約4・5メートル先の線路に落ちた。女性は頭を打つなどして14日に死亡した。
長女は車いすから離れる際、ストッパーを掛けていなかった。2人は散歩に来た帰りだった。
東急電鉄によると、ホームのこう配を規定する法律はないが、同社は2%程度を標準としている。多摩川駅では2007年9月にも車いすの女性(95)が転落し、左足骨折の大けがをする事故があった。
2009/09/16 21:59 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091601001043.html
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