先週、21日長野電鉄の須坂市の踏切で、2歳の女の子が、警報機・遮断機のない第4種踏切に入り、列車が来る直前に伏せて危うく助かったばかりなのに、今度は中学生が同じ長野電鉄の別の第4種踏切で、自転車で横断中にはねられて亡くなった。
突然お子さんを失った中学生のご両親や友人の方々には、どのような言葉をかけたらよいのかわからない。
長野では、悲惨な踏切事故が相ついでいる。鉄道事業者は特急スーパーあずさや急行など、速い列車を走らせているのに、十分な安全対策をとっているのだろうか。
全国の第3種・第4種踏切で、ここ3年ほどは、全国で20人前後の方が事故で亡くなっている。そのうち長野県内では5人前後(年により異なるが)の方が亡くなっている。
長野県では、第3種(警報機はあるが遮断機はない踏切)や4種(警報機遮断機ともない踏切)の踏切が数多く残っており、踏切の安全対策が急がれる。
踏切を渡る人の注意ばかりに頼るのではなく、まず、輸送のサービスを提供する鉄道会社が、万全の踏切対策を行うべきである。そのうえで、通行者に注意を促すべきである。自分たちは、十分な安全対策をとらずに踏切を利用せざるをえない人々にばかり、負担を押し付けるのは、責任逃れと言えないだろうか。
一度に踏切全部に警報機や遮断機をつけるようというのではなく、安全対策をとる優先順位をつけて、対策にとりくめばよいと思う。列車の本数が増え急行や特急が走るようになった路線とか、宅地化が進み近くに学校や公共施設がある踏切とか、お年寄りや小中学生が通学などに使っている踏切など、踏切を取り巻く環境が変わったところを総点検し、早急に対策に取り組んでほしい。
何よりも、安全装置を設置するのでもなく、踏切を廃止するのでもなく、危険なままの踏切を放置するのだけはやめてほしい。
《参考記事》
追う 踏切事故相次ぐ 対応に課題も 2009年09月26日
http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000909250007
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