報道によると、24日、消費者庁で、「食品SOS対応プロジェクト」の会合が開かれた。1995年以降22件の死亡事故が起きているこんにゃくゼリーについての検討が始まった。
業界団体が、(1)警告を表示する(2)子ども向けの菓子売り場に置かない―などの自主的な取り組みをしているが、業界団体に入っていない輸入業者などもあり、対策として不十分でもある。
今後は、首都圏のドラッグストアーやスーパーで販売実態を調査し、救急医やメーカーからもヒアリングをするなどし、具体的な対策を出す方針だという。
こんにゃくゼリーは、ゼラチンでつくるゼリーにくらべてかたく歯ごたえがあるため、子どもにも独特の食感が好まれるようだ。しかし、子どもがのどにつまらせた時は弾力があってくずれにくいために、家庭では容易に取り除けないのではないだろうか。
あめなどは、よく小さい子がのどに詰まらせることがあるが、応急措置として、子どもをうつ伏せにして背中をたたいて、吐き出させたりすることもある。しかし、こんにゃくゼリーは、弾力があってのどにつまり、のどから吐き出しにくいのではないかと思う。
小さい子どもは、お腹がすいていたり、急いでいると食べ物を歯で小さく切らないで、ろくにかまずに飲み込んでしまいがちだ。周囲の大人がよく噛んで食べるように子どもに注意するとともに、メーカーも子どもが食べやすいように、小さなカップゼリーにするなど、工夫が必要ではないだろうか。
また、こんにゃくゼリーに配合するこんにゃく粉末の量などを検討してやわらかいゼリー菓子を作るなど、安心して食べられるものを考えてほしい。
《参考記事》
食品の窒息事故防止、検討始まる こんにゃくゼリー
2010/03/24 20:01 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010032401000708.html
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