2009年5月、岡山県倉敷市阿知のJR山陽線の踏切で、自転車を押して横断中だった女性(83才)が、列車に撥ねられて亡くなった。女性の遺族が、女性が死亡したのは、JR西日本が踏切内の安全確認を怠ったためとして、損害賠償を求める訴えを岡山地裁倉敷支部に起こした。
踏切は約20メートルあり、原告によれば、「高齢者が渡り終えるのに、約40秒かかる」という。
踏切には、障害物検知装置があるが、車両などを検知して運転士に踏切内で立ち往生している車両があることを知らせることはできるが、人は対象としておらず検知できない。
原告側は、「尼崎脱線事故で、安全の徹底が求められるなか、人も対象とするべきだ」としている。
地図を見ると、倉敷駅から200mほどのところだろうか、踏切は複々線で長いと思われる。倉敷駅のダイヤをみると、踏切を通過する列車の本数は1日200本くらいだろうか。ラッシュ時には、遮断機が開いたと思うと警報機が鳴りだすという状況があり、踏切を急いで渡らねばならないこともあるかもしれない。お年寄りや障害を持った方をはじめ、通行者には、危険な踏切ではないだろうか。
そして、長い踏切を渡り切れずに閉じ込められるのは、車両ばかりではない。鉄道会社には、人を検知して、列車が踏切の手前で安全に停止できる安全装置を設置して、踏切事故を防ぐ努力をしてほしい。
《参考記事》
遺族が踏切事故でJR西を提訴 「安全確認徹底せず」 2010/05/25 12:36 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052501000446.html
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