東北や関東を襲った地震と津波から一か月がたった。いまだに安否の確認できない方がたが1万3千人以上にのぼり、亡くなった方と合わせると2万6848人になるという。
新聞で亡くなった方がたのお名前と年齢を見ると、お年寄りの方が多い。昼間、お年寄りだけで暮らしている方が多いのだろうか、足腰の弱ったお年寄りには、津波が押し寄せてくるのが早くて逃げ遅れたのだろうかと、考えていた。
9日、朝日新聞が、死亡が確認された方のうち年齢がわかる方がたを調べた結果、65歳以上の方が55.4%を占めることが分かった。
報道によると、朝日新聞は、12都道県の警察が把握している死者のうち、年齢が分かった7935人(4月7日)についてまとめた。その結果、65歳以上の高齢者は4398人で、亡くなった方々のうちの
約55%を占めていた。
65歳以上の方々が人口に占める割合は、岩手県・宮城県・福島県の3県とも22~27%だというから、高齢者の方がたが被災した割合が大きいことがわかる。
又、死因は、検視をした監察医によると、ほとんどが水死か津波によって瓦礫とともに流されたことによる多発性外傷だという。逃げる途中で津波に巻き込まれたり、付き添いがいないために逃げられない人が多かったのではないかといわれている。
0~18歳の死者は531人で、全体の6.7%をしめ、3県の7~18歳の子どもが県の人口に占める割合はいずれも11~12%程度で、人口構成上、被災の割合は低いといわれている。平日の午後2時46分だったため、子供が下校前の学校が多く、地震発生後、学校で教師が近くの高台や屋上に避難するよう誘導したりして助かったケースもあるという。
学校の場合のように、避難誘導を迅速に行えば助かることもある。
足腰や目の悪くなったお年寄りと誰がどこへどう避難するのか、地域の防災対策や地域のつながりをもとにした対策が必要になっている。
《参考記事》
「震災死者、過半数が高齢者 津波から逃げ遅れか」 2011年4月9日23時1分 朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0409/TKY201104090357.html?ref=any
「2時46分、被災地に祈り 死亡・不明2万6848人」2011/04/11 21:09 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041101000008.html
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