経済産業省所管の独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、昨年度までに、コンロやストーブの火が服に燃え移る事故で、5年間に39人が亡くなり、その大半が70歳以上のお年寄りだったことがわかった。
NITEによると、2005年から2009年に、コンロの火が服の袖に燃え移ったり、ストーブの熱で、服に火がついたりした事故は、86件発生している。そのうち、39人が死亡、41人が重軽傷を負ったという。このうち、年齢が判明した死者37人のうち31人(約84%)が70歳以上だった。
お年寄りが多いのは、服に火が燃え移ったり、発火するほど加熱したりしているのに、気付きにくいことが原因ではないかといわれている。
又、NITEによると、火がつきやすいのは、毛足が長い服やゆったりと垂れ下がるような形の服だという。NITEはこうした服を着てコンロやストーブなどの熱源に近づくときは、「防炎」の表示のあるエプロンや作業着を着た方が良いと呼び掛けている。
最近のポリエステルやナイロンなどの化学繊維の衣服は燃えやすいのではないかと思う。また、毛や綿などでも、袖がゆったりと長かったりすると、火がつきやすいから、料理などするときは注意がいる。
《参考》
「着衣着火事故の防止について(注意喚起)」(独)製品評価技術基盤機構 平成23年1月20日
http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs110120.pdf
《参考記事》
「服に引火、5年で39人死亡 冬場多発、大半70歳以上」2011年1月21日13時31分 (茂木克信)
http://www.asahi.com/national/update/0121/TKY201101210161.html?ref=any
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