2011年1月10日月曜日

四日市市羽津町の踏切事故

 昨年12月30日、三重県四日市市羽津町の踏切前で、電車の通過を待っていた男性3人に、乗用車が追突し、踏切内に押し出された男性3人のうち2人が、踏切に入ってきた急行に撥ねられて死亡するといういたましい事故が起きた。

 事故のあった踏切は、近鉄名古屋線の踏切で、男性3人は自転車から降りて待っていたという。報道によると、乗用車を運転していた男性も頭にけがをして入院していたが、よく31日退院、四日市北署は、この男性(46歳)を、自動車運転過失致死傷と過失往来危険の疑いで、逮捕した。

 四日市北署によると、男性は「車を運転していたのは覚えているが、事故の直前から記憶がない」と話しているという。事故現場にはブレーキ痕はなく、男性が前方を見ていなかったのではないかと見られている。

 報道によると、踏切の幅は幅6m、長さ8m、線路は複線である。報道された写真を見ると、歩行者と車両をわける線などは引かれていないように見える。
 歩行者や自転車に乗った通行者が通るところ(歩道)が、色分けするなどして明確にされていないと、狭い踏切を車両と歩行者や自転車がいっせいに入り乱れて渡ることになり、危険だと思う。
 この事故も、踏切の遮断機の前に、自転車の男性3人が並んで待っていたように報道されているのを見ると、歩道と車道を分けていなかったように思われる。

 自転車の男性らが並んでいるtころへ、前方を見ていなかったと思われる車両がブレーキもかけずに追突すれば、遮断機の前の男性たちは、遮断機を押して踏切内に押し出されてしまう。
 そして、まじめに仕事をして仕送りをしていたという中国人の若者や、医師になってアフリカで医療活動をしたいと言っていたという研修医の男性が亡くなった。
  
 乗用車を運転していた歯科医師の男性が、どのような事情で前方を見ていなかったのか、仕事の疲れから居眠りをしていたのかどうか、報道からはわからない。
 しかし、踏切に歩道と車道が区別されていたら、男性たちは、遮断機の前に横に並んでいなかったかもしれないなどと思ってしまう。

 多くの踏切には、自動車やトラックのほかに、自転車で通学や通勤に通う人、車いすに乗った人、ベビーカーを押しながら買い物に行こうとする人、足の運びが遅くなってきたお年寄りなど、
さまざまな人が行きかう。私たち踏切周辺の住民が踏切を安心して渡れるよう、鉄道事業者や道路管理者は、踏切の安全を確保する義務があると思う。
 事故があった踏切では、再び事故が起きないよう、早急に対策を検討してほしい。

最後になりましたが、亡くなられたお二人のご冥福を心よりお祈りいたします。

《参考記事》
「踏切待ちの自転車に車追突 電車にはねられ2人死亡」
2010/12/30 22:50 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010123001000239.html

「四日市の踏切事故 追突の歯科医師逮捕 『事故時の記憶ない』」
http://www.isenp.co.jp/news/20110101/news05.htm

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