報道によると、6月13日夜、東京都目黒区の東急東横線自由が丘駅で、女性(83)がホームから転落するという事故があった。ホームに居合わせた男性二人が力を合わせて、女性を助け出した。女性は、頭を打っているが意識はあり、手足にけがをしたものの命に別条はないということだ。
下り特急列車が迫る中、とっさにホームの緊急停止ボタンを押し、ホームに飛び降りた男性は、女性を抱えたものの、全く動かせない。この状況を見たもう一人の男性が、ホームから飛び降り、先の男性といっしょに女性を隣の上り線の線路に移した。特急列車は3人から約70m手前で緊急停止し、乗客にもけがはなかった。
救助にあたったのは藤沢市の会社員水野尾孝司さん(35)と横浜市南区の警備会社員竹森明さん(51)。竹森さんは、以前JR山手線新大久保駅を通勤に使っていた。
新大久保駅では、2001年、ホームから転落した男性を助けようとして、韓国人留学生李秀賢さん(当時26才)と横浜市のカメラマン関根史郎さん(同47才)が電車にはねられ亡くなるという事故が起きていた。
竹森さんは当時、通勤で通る新大久保駅にある犠牲者を追悼するプレートを毎日見ていた。自由が丘駅のホームで、新大久保駅の出来事がよぎり、とっさに飛び降りたという。
竹森さんは「新大久保駅の事故を思うと知らんぷりはできなかった。全員無事でよかった」と語っている。列車が迫ってくる中、普通ではとっさにできない勇気のある行動だと思う。目黒消防署は、15日、女性を救った二人に消防総監感謝状を送った。
新大久保駅での事故の後、ホーム下に避難スペースを設置するなどの対策がとられてきているが、乗降客が多い自由が丘駅で避難スペースがないのは驚いた。
ホームから転落する事故を防ぐには、ホーム柵設置などの対策が必要ではないかと思う。
《参考記事》
迫る特急、間一髪の救出 消防署が感謝状 2010年06月16日 朝日新聞横浜版
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000001006160005
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