11月24日、本庄市のJR高崎線の踏切で、踏切内の男性を助けようとした女性と男性の二人が列車に撥ねられて亡くなった。報道によると、この事故をうけて、12日JR東日本の冨田哲郎社長は、踏切事故の再発防止策を検討していると話した。
JR東日本によると、事故当時、近くを走る列車に、踏切内の異常を知らせる非常ボタンは使われていなかったという。そのため、通行量の多い踏切周辺でチラシを配るなどして、非常時には踏切に入らず、非常ボタンを押すように呼び掛けるキャンペーンを検討。また、非常ボタンのない踏切では設置を進めるという。
この日、冨田社長は、東京都内で会見し、「大変痛ましい事故。心からご冥福をお祈りする」と述べた。
同じ12月12日、NHKのクローズアップ現代では、この事故を受けて、踏切事故から高齢者をどう守るのかというテーマで番組が放送された。
この番組の中で、事故のあった本庄の踏切を見た芳賀繁立教大学教授(交通心理学)が、事故のあった踏切は、危険だと指摘していた。
放送によると、この踏切は、ボルトがでっぱるなど路面が悪くお年寄りがつまずきやすい、車両の通行が多く歩車分離がなされていない、通行者から非常ボタンが遠く手が届かないので押せないなど、踏切の通行者にとって、危険であることが分かった。
踏切路面の整備や歩道を車道とわけてカラー舗装するなどは、行政の仕事かもしれない。
踏切の事故を防ぐために、事業者や行政には、注意喚起だけではなく、具体的な対策を講じてほしいと思う。
《参考記事》
「繰り返される踏切事故~高齢者をどう守るか~」2012年12月12日NHKクローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3287.html
「本庄の踏切事故 再発防止策検討」2012年12月13日朝日新聞2012年12月13日
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001212130004
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