報道によると、18日の「点字ブロックの日」、JR大宮駅で、埼玉県立盲学校の生徒らが、ホームなどで、視覚障害者が危険だと感じたときは、迷わず声をかけてほしいと、街頭で呼びかけた。生徒は、6日川越駅で亡くなった視覚障害者の男性の母校の生徒らで、同校卒業生の男性は、「声をかけてもらえば、転落防止につながる。勇気をふりしぼって声をかけてほしい」と語っていた。
3月6日、埼玉県川越市の東武東上線川越駅で、視覚障害者の男性がホームから線路に転落し、走ってきた電車にひかれて亡くなった。警察によると、目撃者などの話から、男性は、点字ブロックから線路寄りの幅1mのところを白い杖をついて歩いていたところ、足を踏み外して線路に転落したとみられている。
川越駅には、点字ブロックはあるが、ホームドアはないということである。しかし、多くの点字ブロックは、どちらが線路側なのかわかりにくいという。
昨年1年間に、東京都内では視覚障害者の方がホームから転落して亡くなる事故が3件起きている。このため、東京視覚障害者協会では、これまでも鉄道各社に対してホームドアを設けたり駅員をホームに配置したりするなどの要望をしているという。
ホームドアなどを設置するのは費用や技術的な問題など、すぐには解決できない問題もあると思う。しかし、ホームからの転落を防止するため、駅員をホームに配置するなどといった対策はすぐできるはず。事業者には、できる対策から取り組んで、事故の防止に努めてほしいと思う。
《参考記事》
「駅の視覚障害者 迷わず声かけを」NHKニュース3月18日 14時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120318/k10013803601000.html
「視覚障害者 線路に転落し死亡」NHKニュース3月6日 18時50分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120306/t10013524401000.html
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