報道によると、JR横浜線の川和踏切の障害物検知器は、踏切内にいた女性や男性を検知していなかったことがわかった。
装置は事故のあった川和踏切に1基設置されており、立体的にレーザー光線を出して、警報音が鳴り始めた後で、踏切内に数秒間とどまった物体を検知できるそうだ。
検知すると、踏切前にある特殊信号発光機が光り、それを見た運転士が急ブレーキを操作する。従来のものよりも踏切内をくまなく検知できるという。
川和踏切の駅寄りにある障害物検知装置
(ポストのような形のもの)
2013年10月2日撮影
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特殊信号発光機は、踏切の手前50メートルと145メートルの位置にあり、運転士は発光器の約800メートル手前から、この発光器の発光を確認することが出来るという。しかし、現実には、手前には建物や樹木があり、どのくらいの距離から発光が見えるかは、走る場所によって異なると思う。
踏切の手前に設置されている特殊信号発光機
(オレンジ色のふたが付いているもの)
2013年10月2日撮影
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踏切を通行するのは車両だけではない。通勤や通学の人、高齢の人も幼児を連れた母親も、足の不自由な人や目の不自由な人も通行する。
私鉄では、非常ボタンが押されると、それに連動して電車が自動的に減速するしくみに変えてきているという。JRでも京浜東北線や山手線では導入しているそうだ。そうなれば、電車の運転士がわかりにくい特殊信号に頼らなくても電車を止めることができる。
このような悲惨な痛ましい事故が二度と起きないよう、事業者には、さまざまなトラブルを検知して、事故を回避するしくみを講じてほしい。
《参考記事》
「 踏切の障害物検知器、人を感知できず JR横浜線事故」朝日新聞2013年10月3日
http://digital.asahi.com/articles/TKY201310020620.html
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