報道によると、22日午後2時10分ころ、大阪府豊中市服部元町にある阪急宝塚線北ノ口踏切で、73歳の女性が、普通列車(8両編成、雲雀丘花屋敷発梅田行)に撥ねられ、搬送先の病院で亡くなったことがわかった。
踏切は長さ8.6m、幅2.2mで歩行者専用、警報機・遮断機が設置されているという。女性は呼吸器系の病気を患っており、外出時には、酸素ボンベを乗せたキャスター付きの台車を引いていた。この日も台車を引いて踏切を渡っていたという。渡っている途中で遮断機が下りてしまい、踏切内に取り残されたとみられている。女性の夫によると、女性は踏切近くの服飾店に行く途中だった。
女性が引いていた台車のキャスターが、レールの間に入って動かなくなったということがないだろうか。私の住む町の私鉄の踏切でも、レールの間に小学生の足が入ってしまい、抜けなくなるということがあったそうで、その後、ここの鉄道事業者は、レールに足が入らないよう、ゴムを敷いて隙間を細くした。
遮断機が開いたと思ったら、すぐに閉まってしまう「開かずの踏切」などでは、上記のような方々は、踏切に入ったら渡るのに時間がかかるから、渡るのがこわいと思う。しかし、踏切を渡らなくては、線路の向こうの商店や施設に行かれないから、開くのを辛抱強く待って、開いたら、急いで渡らねばならないのだと思う。お年寄りが警報機の音にせかされて、急いで渡ろうとして転んだり、レールに車いすの車輪を挟まれたりすることもある。
また、現場の地図を見ると、列車の来た方角は急なカーブになっており、列車の運転士からは、踏切を渡る女性が見えにくいかもしれない。安全に止まれる距離からは踏切の状況が見えないのであれば、カーブのもっと手前から、踏切の状況がわかるようにすべきではないだろうか。
新聞のニュースだけでは、女性が亡くなった踏切の細かな状況は定かではないが、この女性のように台車を引いたり、車いすに乗った方やベビーカーを押して踏切を渡る方が、安全に渡れるよう、対策を講じてほしいと思う。
《参考記事》
「73歳女性はねられ死亡 阪急宝塚線」毎日新聞 10月22日(月)21時29分配信【石戸諭】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121022-00000091-mai-soci
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