2011年7月23日夜、中国浙江省温州市で、北京発福州行きの高速鉄道が、雷雨のため高架上を徐行運転していた杭州発福州行きの高速鉄道に追突した。高速鉄道は前の列車と合わせて6両が脱線し、後ろの列車は4両が高さ2~30mある高架橋から転落した。
中国政府の発表では、死者は40人、負傷者は172人とされている。報道によると、中国政府は、事故の調査結果の中で、運行システムに安全上の問題があったことをみとめた。また、鉄道建設を急ぐあまり、工期を短縮し、安全にたいする責任が徹底されていなかったと指摘しているという。
しかし、現場からは事故の痕跡が消され、そばの空き地は自動車教習所にかわり、追悼式典なども行われないなど、事故の記憶が風化されようとしているようだ。
温州南駅操車場には、事故を起こした車両の残骸が積まれて放置され、車両の中には、事故当時の新聞や弁当箱などが散乱しているままだという。
十分な「事故原因の検証」のためとして、事故現場から運ばれたものの、検証もされずに放置されているのかもしれない。
泥まみれの事故車両の残骸に、事故の記憶を押しこめて、事故原因の検証を行うことなく、鉄道建設を押し進めるなら、また同じような事故が起きる。しかし、それは、事故の被害者や遺族がもっとも恐れることだ。中国政府には、二度と悲惨な事故を起こさないよう、安全な鉄道をめざしてほしいと思う。
中国政府の発表では、死者は40人、負傷者は172人とされている。報道によると、中国政府は、事故の調査結果の中で、運行システムに安全上の問題があったことをみとめた。また、鉄道建設を急ぐあまり、工期を短縮し、安全にたいする責任が徹底されていなかったと指摘しているという。
しかし、現場からは事故の痕跡が消され、そばの空き地は自動車教習所にかわり、追悼式典なども行われないなど、事故の記憶が風化されようとしているようだ。
温州南駅操車場には、事故を起こした車両の残骸が積まれて放置され、車両の中には、事故当時の新聞や弁当箱などが散乱しているままだという。
十分な「事故原因の検証」のためとして、事故現場から運ばれたものの、検証もされずに放置されているのかもしれない。
泥まみれの事故車両の残骸に、事故の記憶を押しこめて、事故原因の検証を行うことなく、鉄道建設を押し進めるなら、また同じような事故が起きる。しかし、それは、事故の被害者や遺族がもっとも恐れることだ。中国政府には、二度と悲惨な事故を起こさないよう、安全な鉄道をめざしてほしいと思う。
《参考》 昨年の拙ブログ記事
「中国高速鉄道事故~徹底した事故調査と情報の公開を」
《参考記事》
「中国、車両放置・追悼式せず…高速鉄道事故1年」(2012年7月23日08時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120723-OYT1T00213.htm
「中国、車両放置・追悼式せず…高速鉄道事故1年」(2012年7月23日08時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20120723-OYT1T00213.htm
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