2010年7月25日日曜日

スイスの観光列車「氷河特急」が脱線・転覆

 7月23日正午、スイス南部のバレー州で、観光列車「氷河特急」が脱線・転覆した。この列車には、日本人観光客が多数乗っていた。
 列車は7両編成で、乗客は約210人、脱線したのは後ろ3両でうち2両が転覆した。この3両には日本人が多数乗車しており、地元警察によると、負傷者は42人で、このうち重傷者12人を含む38人が日本人だという。

 「氷河特急」は、アルプスの山並みを車窓から楽しめるため、日本でも人気が高く、年間7万人の日本人が訪れるという。「氷河特急」は、名峰マッターホルンの登山基地であるツェルマットから冬季オリンピックが開催されたことのあるサンモリッツまでの約270㎞を8時間かけて結ぶ。標高2000mの山岳地帯を時速30kmで走り、「世界一遅い特急」と言われる。

 「鉄道先進国」と鉄道関係者が認めるスイスで起きた大事故に、なぜ遅い特急の事故が起きたのかと疑問を持つ。事故現場は緩やかなカーブになっており、急峻な山岳地をぬうように走る氷河特急にとっては難所とはいえないところだという。
 これから、本格的な事故原因の調査が始まるのだろうが、時間をかけてていねいに調査をして、事故の再発防止に役立ててほしいものだと思う。

 最後になりましたが、事故で亡くなられた女性のご冥福を祈るとともに、負傷された方が一刻も早く回復されることを祈ります。

《参考記事》
「緩いカーブなぜ脱線 スイス列車事故、究明難航も 」  (2010/7/24 22:06  日経)
【ジュネーブ=藤田剛】
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E6E2E1918DE0E6E2E5E0E2E3E29191E3E2E2E2?
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