8月21日、JR福知山線脱線事故の遺族が、JR西日本の歴代社長3人を不起訴とした神戸地検の処分を不服として、検察審査会へ審査を申し立てた。
遺族の申し立てでは、事故の背景に、収益拡大のため、安全対策よりスピードアップや経費削減を優先させたJR西の企業風土があったとし、こうした経営方針は井手氏が打ち立て、南谷、垣内両氏が継承したもので、歴代社長に刑事責任があると主張しているという。
検察審査会の議決にはこれまで法的拘束力はなかったが、今年5月の改正検察審査会法の施行により、審査会が「起訴相当」を2回議決すると、自動的に起訴されることになった。
市民が審議する検察審査会で、検察の今回の不起訴処分が十分検討され、歴代社長の責任を明確にするため、「起訴相当」を決定することを期待したい。
《参考記事》
歴代3社長の起訴求め遺族が審査申し立て JR脱線事故 2009年8月21日11時41分
http://www.asahi.com/national/update/0821/OSK200908210049.html
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