今年7月から、国土交通省は、ハイブリッド車や電気自動車は、運転の音が静かなため、視覚障害を持った方や耳の遠くなったお年寄りには、車が近づいたことがわかりにくいことから、事故につながりかねないため、何らかの対策を取る必要があるとして、学識経験者や自動車工業会といったメーカー関係者らに集まってもらい検討を始めている。
8月5日、NHKのニュースによると、この「ハイブリッド車などの静音性に関する対策検討委員会」は視覚障害者の方に参加してもらい、ハイブリッド車の接近時などの音を聞く体験会を開いた。
実験によると、参加した視覚障害者ら40名のうち2名の方しか電気自動車車の接近に気がつかなかった。また約半分の方がハイブリッド車の接近に気が付かなかった。
参加した視覚障害者の方は、低速で接近してくるのを意識を集中して聴いていたから、ハイブリッド車の接近がわかったが、そうでなければ、わからないかもしれないと言っていた。
ハイブリット車や電気自動車に、接近を知らせるための音をつけようという動きは、国際的な流れになってきており、国連でも今春から検討が始められているという。
しかし、騒音を抑えたロングレールや、早くて静かに走る特急あずさなどについては検討されていない。鉄道では、警報器や遮断機のない踏切で、お年寄りが列車の接近に気付かず、踏切を渡っているところを列車にはねられて亡くなっている。鉄道でも、対策を検討するべきではないかと思う
。
《参考記事》
国交省がハイブリッド車体験会 視覚障害者ら走行音聞き比べ
http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009080501000841.html
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