今年4月、京都府亀岡市で、通学中の小学生や保護者10人が死傷するという痛ましい事故が起きた。その後も、通学路などでの事故が相次いだため、文部科学省、国交省、警察庁は協議会を設置、安全対策について検討を進めた。
報道によると、9月20日に開かれた協議会の会合では、全国の約2万校の公立小学校などで、通学路の安全性について緊急点検を行った結果が報告された。その結果、安全対策をとる必要がある場所が、約6万か所に上ることがわかった(8月末現在)。
具体的な問題点として、
・交差点に横断報道がない
・学校の近くは交通量が多いにもかかわらず、歩道が狭い
・信号機のない見通しの悪い交差点がある
・住宅地の生活道路で制限速度を30km以下にする速度規制がなされていない
などといった状況が報告された。
この報告を受けて、文科省は、全国の自治体に対して、今回の調査で指摘された通学路の改善を要請した。今年12月までに、改善措置について報告するようもとめることにした。
私が知っている道路にも、通学路であるにもかかわらず、歩道が狭くガードレールがないところもある。また、踏切が通学路になっているのに歩道が狭かったり、車で出勤する会社員の車が多いため、集団登校する児童がなかなか横断できないところもある。このようなところは、児童の横断のために押しボタン式でよいから信号も設置すべきだ。
スピードを出して、幹線道路の混雑を避けるために生活道路を通りぬけする車が多いところもある。そんなところでは、車がスピードを出して狭い道路を通りぬけて行く。通学路の指定がなくても、児童や生徒、お年寄りが、昼間や放課後行き来する幹線道路から横に入った道路では、速度制限をすべきだと思う。
今回の緊急点検にもとづいて、国交省や自治体、警察は協力して早急に対策を講じてほしい。そして、幼い子供やお年寄りが、安心して歩ける道路にしてほしい。
《参考記事》
「“危ない通学路”全国に6万か所」NHKニュース 9月20日 17時20分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120920/k10015161821000.html
危ない通学路、全国6万カ所 文科省「交通事故対策を」 朝日新聞デジタル 2012年9月21日
http://www.asahi.com/national/update2/0921/TKY201209200755.html
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