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2011年1月14日金曜日

入浴剤などの誤飲事故~もとめられる対策

 報道によると、飲み物や食べ物とまぎらわしい入浴剤やせっけんが、広く販売され、誤って飲んだり食べたりする事故やトラブルが起きていることから、消費者庁はメーカーなどに対応策を検討するよう、要請するという。

 愛知県で、今月はじめ、4歳の男児が自宅の居間にあった入浴剤をお茶と間違えて飲み、呼吸困難をおこし、一時意識を失うという事故があった。男児は搬送先の病院で胃の洗浄をして、意識がもどったという。

 報道された写真を見ると、入浴剤は、清涼飲料水とよく似た透明のペットボトルに入れられており、赤茶色をして、お茶とよく似ている。製造した大分県の業者によると、原料は硫黄や石灰で、一月に3千から4千本出荷。業者は、誤飲にたいする対策として、容器を中身が見えない白色にし、注意表示を増やすとしている。
 
 国民生活センターによると、入浴剤やせっけんなどの商品の誤飲・誤食は2006年度以降、12件報告されており、これらの事故の対策がもとめられていた。

 このような状況から、消費者庁は、幼い子供や、判断能力の低下したお年寄りが誤って飲食するといった事故を防ぐには、容器の表示だけでは難しいとして、メーカーや業界団体に対して、事故を防ぐための対策を検討するよう、要請することにしたもの。

 消費者の注意を引こうとしてか、あめのような形をしたせっけんや、お茶と間違えるようなラベルや色のついた入浴剤があるのは、誤飲や誤食のもとになる。このような入浴剤やせっけんなどは、家庭でも注意することが必要だろう。しかし、何よりも大事なのは、製造する側が間違えやすいものをつくるのではなく、消費者にわかりやすい表示や容器などにすることだと思う。

《参考記事》
「ペットボトル入浴剤を誤飲 4歳児、一時意識失う 愛知」 2011年1月14日15時2分 (朝日新聞、茂木克信)
http://www.asahi.com/national/update/0114/TKY201101140226.html

「入浴剤など誤飲相次ぐ 注意を」 1月14日 4時26分  NHKニュース
http://www.nhk.or.jp/news/html/20110114/t10013390801000.html

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