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2010年12月6日月曜日

秩父鉄道桜町踏切の事故から1年~幼い子どもの事故

  2009年12月6日午後、埼玉県行田市の秩父鉄道桜町踏切で、電車好きのお子さんが線路内に入り、列車にはねられて亡くなった。この桜町踏切は警報機、遮断機がなく、2008年9月にも、中学校に行く途中の中学生が、急行列車にはねられて亡くなっていた。

 この12月6日の夜、私は、踏切で息子さんを亡くした方と電話で話をしていた。昼間、踏切で幼い子が亡くなったことを知らなかった私たちは、久しぶりに電話したので、お互いの近況などを語り合っていた。
 翌日、報道で、秩父鉄道の踏切でまた事故がおきたことを知って、やり切れない思いになった。
1年余りのうちに、同じ踏切でまた幼い子供の命が奪われたことに、憤りさえ感じた。

 事故当時、秩父鉄道に問い合わせたところによれば、2008年9月の事故後、踏切には警報機などをつける対策はとられておらず、行田市と対策を検討中だったという。

 以前にもこのブログで、2008年9月の事故の後、桜町踏切をたずねたことを書いたが、踏切の付近は宅地化が進み、事故のあった踏切は住民や小中学生が日ごろよく通る踏切である。
(「踏切事故の現場をたずねて」 http://tomosibi.blogspot.com/2009/06/blog-post.html

 秩父鉄道ができたころの環境とちがい、付近の交通量も住民もふえているはずである。鉄道の周辺の環境の変化に応じた対策がもとめらているはずなのに、人が亡くなる事故が起きても、事業者は踏切を渡る人の責任にして再発防止策をとらないから、また事故が起きるのではないだろうか。

 同じような事故を繰り返さないための対策を検討し、迅速に実行することが、亡くなった人の命を無駄にしないことだと思う。
 
 最後になりましたが、一周忌に、あらためて亡くなったお子さんらのご冥福を祈りたいと思います。

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