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2010年7月19日月曜日

日航ジャンボ機墜落事故から四半世紀~空の安全を祈る講演と音楽会

 7月19日、群馬県高崎市で、「命の絆を語り継ぐ」と題して、日航ジャンボ機墜落事故で息子さんを亡くした美谷島邦子さんの講演会と、犠牲者の慰霊のための演奏会が開かれた。

 今年8月12日で、事故から25年が経つのを前に、事故で当時9歳だった健君を亡くした美谷島邦子さんが講演、事故直後御巣鷹山に登ったこと、遺族会を結成したこと、空の安全を願って残存機体や遺品の保存などをもとめて活動してきたことなど、これからも事故が忘れられないよう若い世代に語り継いでいきたいと話していた。

 群馬の高崎アコーデオンサークルやオカリナのサークルは、ボランティアで毎年8月11日と12日に慰霊のために、灯篭流しの会場や事故現場となった御巣鷹の尾根で、遺族にリクエストを聞いて、慰霊のための演奏をしている。高崎アコーデオンサークルは、三回忌から毎年、御巣鷹の尾根に登って演奏している。
 演奏会では、事故で犠牲となった坂本九さんの「見上げてごらん夜の星を」や、野口雨情が亡くなった子どものために作った「シャボン玉」など、遺族の方々の思い出の曲、19曲が演奏された。

 美谷島さんは、講演の中で、群馬のさまざまなボランティアの人たちが、事故直後疲れきって力をなくしていた遺族にやさしく声をかけてくれたり、暑い体育館にいる遺族のために冷たいものを用意してくれたことなどが、心にしみたという。自分たちが心に落ち着きを取り戻し立ち直るきっかけをつくってくれたと感謝の言葉を述べていた。

 二度と悲惨な事故を起こしてはならないという思いが、事故の遺族だけではなく、遺族を取り巻く多くの心やさしい人々によって受け継がれ、語り継がれていくことだと思う。
 
《参考記事》
群馬 日航機事故慰霊の演奏会   (7月19日 20時6分 NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100719/t10015826671000.html

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