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2014年2月13日木曜日

急カーブにある踏切~東武伊勢崎線千住東踏切

 2月6日午後7時半ごろ、東京都足立区千住東の東武伊勢崎線北千住-牛田間の千住東(伊21号)踏切で、自転車を押しながら、踏切を横断していた女性が、急行電車に撥ねられて亡くなった。                                                                                                                                                                                                                              
踏切は、北千住駅の南約670メートルのところにあり、長さ23メートル、計5本の線路が東西方向に横切っている。
  
 千住警察署が、踏切近くの防犯カメラに写っていた映像を見たところ、遮断機が開くのを待っていた女性は踏切が開いたので、北側から渡り始め、途中で警報機が鳴りだしので、後ずさりして来た方へもどり、北側の最後の5本目の線路付近で撥ねられたという。

 この踏切は、2007年4月、国土交通省が「緊急対策が必要な『開かずの踏切』」として、公表した全国589カ所のうちの一つにあたっていた。
 道路管理者は、踏切内の歩道と車道をカラー舗装で分離するなどの対策をとっていた。しかし、立体化などの抜本的な対策はとっていなかった。

千住東1丁目にある踏切 東武伊勢崎線の線路と引き込み線の計5本が通っている。
                                     2014年2月12日                                                                                                                                               
2月12日午後、踏切に行った。東武伊勢崎線牛田駅から、墨堤通りを日光街道の方へ、10分ほど歩き、右に曲がると、千住東1丁目の踏切が見える。 踏切には、幅1メートルあまりの歩道が、道路の牛田駅側片側にしかなく、自転車や歩行者が踏切の両側から入ってくると、歩道はいっぱいになる。

 路面は線路と線路の間がへこんでいるので、道路が波打つようだ。その上、線路は踏切前後の道路よりも高いので、踏切は前後が坂になっている。
 また、この踏切は、半径310メートルのカーブの上にあるため、線路の外側は、電車が脱線しないよう内側よりも高くなっている。
千住東踏切の南側から、下り北千住駅方面を見る。     2014年2月12日

 ここは通学路でもある。朝夕は小学生が通るという。また、付近の住民の方々が北側の商店街へ買い物に行くため、この踏切を横断する。買い物帰りらしいお年寄りや、若いお母さん方をたくさん見かけた。
 


千住東踏切 路面が悪く歩きにくい
2014年2月12日撮影
また、ここは、若い人でも、レールの間につまづいて転んだり、自転車のハンドルを取られかねない。私も歩いていて、レールの間に足が入りそうになった。杖をついて歩く人や、車いすの人では、とても歩きにくく、簡単に渡れるものではないと思う。
 東武伊勢崎線は、北千住駅の手前まで高架になっている。また、牛田駅の手前まで高架になっている。この北千住駅と牛田の駅の間がなぜ、高架にならないのか知らないが、危険な踏切をなくす努力を、事業者にも行政にもしてほしい。
 すぐに、高架化などの立体化が難しいのであれば、当面、踏切で誘導する係員を置くとかできると思う。

 北千住駅の近くにある北千住一丁目の踏切には、監視員がいて、警報機が鳴りだすと早く渡るよう誘導してくれる。
 北千住駅南側の踏切には、監視員が配置されている。手前が東武線、向こうに見える
       高架は東京メトロ日比谷線、その向こうはJR東日本の常磐線。常磐線には、監視員はいない。
                                   2014年 2月12日撮影
踏切は、生活道路だ。住民の方たちは、なにも好きこのんで通行しているわけではない。そこを渡らないと生活できないから、渡っている。踏切を渡らないと、商店街へ行かれないし、小学校へ行かれない。行政や事業者には、踏切を渡る人の立場に立って、踏切を改善してほしいと思う。

《参考》
拙ブログで、千住東踏切で起きた事故について書いた。
「自転車を押した女性、戻り切れず~東武伊勢崎線千住東の踏切」2014年2月8日
http://tomosibi.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html

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