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2014年1月7日火曜日

幼い子の踏切事故~JR四国予讃線宮の窪踏切

 報道によると、2014年1月5日、午前10時40分ころ、松山市安城寺町のJR予讃線の踏切で、大阪市の保育園に通う5歳の男児が、松山発伊予西条行きの普通電車に撥ねられて亡くなった。
 
 
 
 愛媛県警とJR四国によると、運転士が踏切内にいた男児を見つけ、警笛を鳴らし、ブレーキをかけたが間に合わなかったという。
 報道によると、母親は子どもと松山市に住む母親の知人宅を訪れていた。男児は母親といっしょに来ていたが、弟といっしょに外に出て、踏切で電車を見ていたようだ。
 幼い子らが、大人らと一緒に出かけた見知らぬ土地で、踏切や線路内に入り、電車に撥ねられて亡くなる事故が起きている。慣れないところで、危険な場所をよく知らずに、先に行った子どもの後を追いかけて、電車に気付かずに踏切に入ってしまうことがある。
 
 長野県諏訪市の中大和踏切や茅野市の踏切でも、先に行った子どもの後を追いかけて入った子どもが電車に撥ねられて亡くなるという事故が起きているという。いずれも、子どもが慣れない土地で、警報機や遮断機のない踏切内に入り事故に遭っている。
(長野県の二つの踏切は事故後、遺族や地元の要望で、警報機や遮断機が設置された)
 

 先に行った子どもの後を追って、横断歩道や線路・踏切内に入り、自動車や電車に撥ねられて亡くなる事故が後を絶たないのは、子どもに「電車に注意しなさい」と大人が言ったり、看板を設置するだけでは、事故を防ぐ効果がないということを示している。子どもらが線路内に簡単に入れてしまう状況も考え直す必要があると思う。
 地方では、線路わきにフェンスもないところが多い。フェンスを設置したり、踏切の遮断棹を線路内に入れないような頑丈な柵にするなど、子どもや路に迷ったお年寄りが入れないようにする工夫も必要ではないかと思う。
 JR四国では、以前にも三輪車に乗った幼児が踏切の遮断棹の下をくぐりぬけてしまい、電車に撥ねられ亡くなるという痛ましい事故が起きている。
 高速で圧倒的な重量の車両が線路を走るのだから、線路内に人が入れないようにする対策も、鉄道事業者は取るべきだと思う。

 
《参考記事》
「踏切事故:5歳男児 電車にはねられて死亡 松山」 毎日新聞2014年1月5日18時41分
http://mainichi.jp/select/news/20140106k0000m040013000c.html
列車にはねられ男児死亡 松山 」 NHKニュース2014年1月5日 15時20分http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140105/k10014264481000.html

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