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2011年7月20日水曜日

踏切誘導したJR社員を書類送検~JR飯山線踏切事故

  今年2月、新潟県津南町のJR飯山線大根原踏切で、普通列車とライトバンが衝突し、ライトバンを運転していた男性が死亡した。踏切は警報機・遮断機のある踏切で、当時、踏切が故障していたため、JR社員2名が踏切を通行する車両を誘導していた。社員が手動で踏切を上げ下げしていたが、列車が来たことに気付かず誤って遮断機をあげ、ライトバンを通し、乗っていた男性が亡くなった。

 7月19日、新潟県警町署は、この踏切で車両の誘導をしていたJR東社員2名を、業務上過失致死
罪と業務上過失往来危険罪の容疑で書類送検した。

 亡くなった男性の葬儀には、JR東日本社長の清野智社長も参列し、社員のミスで亡くなったことを謝罪している。

 報道によると、当時、清野社長は、社員が遮断棹を上げる際、安全確認が十分でなかったという認識を示した。2月7日にJR東幹部と全支社長を集め、運行や設備、トラブル時の対応など、社内ルールの再徹底をはかるとしていた。

 また、当時の報道によれば、踏切の周辺は雪が深く、高さ2mあまりの雪の壁ができていて、踏切から列車の来る方向は見通しが悪かったという。また、JR社員は、ダイヤの確認を怠り、運行指令に列車の運行状況を確認していなかった。
 
 現場の社員2名の処罰で事故の問題を終わらせずに、踏切の故障などのトラブル時に、どんな対応が必要なのか、列車のダイヤがどうなっているのか確認するなど、社内で徹底を図ってほしい。
 突然の事故で、無念の思いで亡くなった男性のためにも、JR東日本の方々には、このような事故の再発防止に努めてほしい。

《参考》運輸安全委員会では、この事故について調査中である。
鉄道事故インフォメーション
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/railway/detail.php?id=1794

《参考記事》
「飯山線踏切事故:車両誘導のJR社員2人を書類送検」
毎日新聞 2011年7月19日 15時00分(最終更新 7月19日 15時37分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110719k0000e040075000c.html

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