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2011年6月28日火曜日

東京電力株主総会、原発撤退の株主提案を否決

 報道によると、6月28日、東京電力の株主総会は、会社側が提案した取締役17人と監査役2人の選任案を可決し、原子力事業からの撤退を定款に盛り込むことを提案した株主提案を否決して、閉会した。総会後の取締役会で、清水正孝社長が退任し、西沢俊夫常務が社長に昇格する。
 総会への参加者数は過去最多の9309人を記録し、質疑時間も過去最長の6時間余りとなった。

 株主402人が提案した原子力事業からの撤退を盛り込む定款の一部変更については、大量の委任状を受け取っていることを理由に採決を続行、否決となった。この株主提案には、株式を保有する福島県の南相馬市や白河市も賛成していた。

 総会では、株主から、経営責任や事故収束の道筋、役員報酬の返上といった点について、質問や発言を求められた。議事進行に不満を持つ株主から「勝俣会長は議長として不信任」とする動議が会場から2度出された。会場内では賛成に手を挙げる株主が多く見受けられたが、勝俣会長はいずれも「反対多数と認める」と発言し、否決として処理した。
 勝俣会長は、退任する取締役の慰労金について「原発事故が収束していない」ことを理由に総会後の取締役会で決議しない方針を示し、退職金の支払いは当面見送られた。

《参考記事》
「東京電力:株主総会 福島・南相馬、白河が「脱原発」提案に賛成へ」【神保圭作、種市房子】
毎日新聞 2011年6月28日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110628dde041020014000c.html
「東電株主総会、会社提案すべて可決 原発撤退の株主提案は否決 」2011/6/28 17:19
日経QUICKニュース
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE0EAE296E68DE0EAE2E4E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000

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