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2011年2月21日月曜日

JR山田線盆景踏切事故:損保、JR東に損害賠償請求

 2009年10月20日午前7時40分ころ、岩手県宮古市のJR山田線盆景踏切で、乗用車に乗っていた母子が、踏切で列車に衝突して亡くなった。踏切は、当時第4種踏切で、警報機や遮断機はなかった。現場の踏切は見通しが悪く、2006年2月にも、同じような事故が起きているという。

 報道によると、事故後、付近の住民らが宮古市やJR東に安全対策を要望した。その結果、2010年10月、宮古市が全額負担して、警報機や遮断機や、踏切内で取り残された自動車を検知して運転士に知らせる特殊信号発光機が設置された。

 この事故について、亡くなった母子の遺族に保険金を支払った保険会社が、JR東日本に対して保険金の一部の負担を求める訴訟を起こしていることがわかった。
 報道によると、2月18日、この訴訟の第1回口頭弁論が、盛岡地裁(田中寿生裁判長)で行われ、保険会社側は「遮断機や警報機がなかったことが事故の一因になった」として、JR東日本に保険金の4割にあたる3868万円の支払いを求めた。
 これに対して、JR東は、「踏切の設備に瑕疵(かし)はなかった」などとして、全面的に争う姿勢だという。

 盆景踏切の事故については、拙ブログでも取り上げた。
(「JR山田線盆景踏切、事故から1年、遮断機・警報機設置へ」 2010年10月14日http://tomosibi.blogspot.com/2010/10/jr1.html
 踏切周辺の宅地化などが進み、人口が増え通行者も増えているのに、安全対策を見直さないJR東日本の踏切対策に、問題があったのではないかと思った。
 また、この事故以前にも同じような事故がおきており、警報機も遮断機もない踏切が危険であることは分かっていたと思う。

 JR東日本には、踏切の安全対策を再検討して、各地の危険な踏切をなくす努力をしてほしいと思う。

《参考記事》
「宮古の鉄道事故:日新火災保険、JR東を損賠提訴 「安全対策遅れ一因」 /岩手」 【宮崎隆】
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20110202ddlk03040007000c.html

「踏切事故 保険金負担訴訟 JR東争う姿勢 」2011年02月19日
.http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001102190003

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