5月9日付の本ブログで、諏訪市の中学生が遮断機のない武津踏切で、特急にはねられ死亡するという事故のニュースを紹介しました。
この事故の後、市や市教育委員会、警察署、市内小中PTAは、踏切の安全対策を協議しました。その後、遮断機の設置をもとめる小中PTAの要望をうけて、JR東日本長野支社は、事故のあった武津踏切に遮断機をつける優先度をあげることを検討していましたが、9月1日、11月末までに設置することを決めたことがわかりました。
この踏切では、1997年にも、女性が亡くなっており、事故後、飛び出し防止のためのポールはつけられましたが、遮断機はつけられていませんでした。
今年に入って、JR中央東線の遮断機のない踏切で、事故が続いています。3月には、豊科で自転車に乗っていた男性が、警報音が鳴っているが遮断機のない踏切に入り特急にはねられ死亡、5月には、今回取り上げた通学路になっている諏訪市武津踏切の事故、6月には、大町で、自転車に乗っていた女性が死亡しています。
JR東日本長野支社管轄区域には、612の踏切があり、65ヵ所は遮断機がなく、71か所は遮断機と警報機ともにない踏切だということです。諏訪市内には、もう1ヵ所、遮断機のない踏切があり、ここでも、10年前に小学生が亡くなっているとのことです。
JR東日本は、踏切周辺の環境の変化や歩行者の変化も調査し、特急などを増発する際には、踏切の安全対策を十分とっていくべきだと思います。今回、武津踏切では、同踏切が通学路であることから、遮断機が設置されることが決まりましたが、他の踏切についても、早急に、現状を調査し安全対策を講じるべきだと思います。
地域住民の交通マナーを向上させようという掛け声だけでは、事故は防げない、静かで早い特急を走らせるのなら、それに見合った安全対策が必要なはずです。
(この記事は、再録です)
《以下、長野日報の記事》
武津踏切に遮断機設置 11月末までに・JR長野支社 掲載日時 2008-9-2 6:00:00
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=11796